2007年9月8日土曜日

*Feelin' Grooooooovy!

 きむかよさんの珠玉の作品たちは、いろんなスタイルを持ちながら一貫して「気分をよく」してくれる。アルバムの流れで聞いてみると、ゆったりと乗せられたり、疾走感の中の独特のつっかかるようなリフを楽しめたり、決して流暢とは言えないボーカルスタイルに琴線を弾かれたりしながら、頭を揺らしたり足踏みしたり。まんまと術中にはまってしまい、彼女のしてやったりの「うひひ」という声が聞こえるような仕上がりとなっている。それにしてもボーカリスト泣かせのメロディと符割であり、そこには不完全な楽器と言えるSAXと人間の声に類似する「かすれ、裏返り、すりあげ(ポルタメント)」といったアナログの「魅力的な不完全さへの傾倒」が感じられてならない。もちろんそのボーカルと絡むように、彼女のSAXのサブトーンをきちんと感じさせる優しい音の上に時折きれいなフラジオを随所にちりばめたエモーショナルなソロも堪能できる。デジタル真っ盛りの音楽シーンにおいて、まさにFeelin'Groovyな作品たちである。
 
望月達史(NTV)